[main] KP : ―― 記録を開始します ――
[main] KP : 午前零時。閉館したはずの図書館、その最奥にだけ灯りが残っている。机の上には、見覚えのない黒い記録箱が置かれていた。
[main] 八重樫 綴 : 「いかにも開けてくださいって顔をしてるね。罠だとしても、少し趣味がいい」
[other] 綴PL : こういう静かな部屋、だいたい何かいるんだよなあ。
[main] 水城 灯 : 「感想は開けてからにしよう。帰り道まで閉じられたら困る」
[info] 『夜間資料室の利用規則』 : 閲覧した記録は室外へ持ち出さないこと。順序の乱れた記録は、備え付けの箱へ収めること。
[main] 八重樫 綴 : 箱の表面を調べます。【目星】で。
[main] 八重樫 綴 : CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 4 > 決定的成功/スペシャル
[main] KP : 箱の継ぎ目に、髪の毛ほど細い文字を見つける。「言葉は失わず、並びだけを綴じ直す」。その下には、小さな真鍮の鍵穴がある。
[main] 水城 灯 : 「鍵を探せ、ということらしい。親切なのか横暴なのか、判断に困るな」
[main] KP : 資料室の奥で、通路は左右へ分かれている。右には書架、左には古い閲覧机。二人は手分けして鍵を探すことにした。
[main] 八重樫 綴 : 「じゃあ私は書架を。何かあったら、上品に悲鳴を上げるよ」
[main] 水城 灯 : 「注文が多いな。聞こえる大きさにしてくれ」
[1] KP : 綴が書架の間へ入ると、一冊の本だけが脈打つように背表紙を震わせている。題名はない。
[1] 八重樫 綴 : 「本に呼吸される趣味はないんだけどな。……開きます」
[1] 八重樫 綴 : CCB<=65 【図書館】 (1D100<=65) > 32 > 成功
[main] KP : 同じ頃、灯は閲覧机の引き出しへ手をかける。互いの姿は見えないが、紙をめくる音だけが遠く響いていた。
[2] KP : 引き出しの奥には、小さな鍵と一枚の写真がある。写真の中で、この部屋に立つ二人がこちらを見ている。
[2] 水城 灯 : 「……まだ撮られていない写真、というやつか。ろくでもない」
[2] 水城 灯 : CCB<=55 【聞き耳】 (1D100<=55) > 100 > 致命的失敗
[main] KP : 二人は中央の机へ戻る。綴は本から抜き取った紙片を、灯は真鍮の鍵を持っていた。
[info] 『真鍮の鍵と紙片』 : 鍵には「保管」、紙片には「閲覧」と刻まれている。二つを重ねると、黒い箱の鍵穴と同じ紋様になる。
[other] 灯PL : よりによって聞き耳100。写真の人、めちゃくちゃ大声だったのかな。
[other] 綴PL : 上品な悲鳴を担当する予定だったのに、先を越された。
[main] 八重樫 綴 : 「今日はここまでにしよう。箱を開けるなら、少なくとも二人とも起きている日に」
[main] 水城 灯 : 「賛成だ。写真の中の僕らは、まだ帰る気がなさそうだけどね」
[main] KP : ―― 記録を開始します ――
[main] KP : 翌夜。二人が戻ると、机の上の記録箱はすでに蓋を開いていた。中には、昨夜の会話が一言ずつ異なる色で記された紙束がある。
[main] 水城 灯 : 「順番まで正確だ。僕らが別々に見たものも、同じ場面として束ねられている」
[壁打ち] 綴PL : 勝手に議事録を作ってくれる怪異、ちょっとだけ職場に欲しい。
[main] 八重樫 綴 : 「発言者の色まで残ってる。几帳面な怪異だね。さて、最後のページは……」
[1/2] KP : 最後のページへ触れた瞬間、二人にだけ同じ囁きが届く。「残す言葉を選べ。捨てる言葉を選べ」
[1/2] 八重樫 綴 : 「私は全部残したい。無駄話も、失敗も、たぶん後から読むと必要になる」
[main] KP : ページの文字が揺れ、二人の選択を待つ。箱の外にいる者には、ただ静かな時間が流れているようにしか見えない。
[1/2] 水城 灯 : 「同感だ。ただし、読ませる順番くらいは整えておこう。秘密は秘密のまま、見失わないように」
[1/2] KP : 二人の答えを受け取ると、散らばっていた紙片は場面ごとに重なり、ひとつの読み物へと綴じ直されていく。
[info] 『記録箱の仕組み』 : 言葉の順番と話者の色を保ったまま、別々に交わされた会話を場面ごとに束ねる。読み終えた記録を外部へ送ることはない。
[main] 八重樫 綴 : 箱を閉じます。「これなら、あの夜に何があったか、あとからでもちゃんと辿れるね」
[main] 水城 灯 : では最後に【アイデア】。この箱を置いた人の意図に気づけるか。
[main] 水城 灯 : CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 28 > 成功
[main] KP : これは忘れないための箱ではない。忘れても、もう一度読み直せるようにするための箱だ。そう気づいた瞬間、出口の扉が静かに開く。
[other] 綴PL : お疲れさまでした! ログ、あとで読み返すの楽しみ。
[main] KP : 散らばっていた夜の記録は、ひとつの読み物として静かに綴じ直された。――セッション終了です。お疲れさまでした。